自宅で仕事をするので、自宅の書斎部分を経費にできるとか、自宅で仕事関係の人と会うことがあるので、応接間部分を経費にできると税理士から聞いたという話を時々耳にすることがありますが、私は反対です。クリニック併用住宅であれば話は別ですが、クリニックと自宅が別の場所にあるのに、家でたまに仕事をするから家の一部を経費にできるという考え方は間違っていると思います。クリニックは仕事場、家はあくまでも家＝プライベートな空間です。プライベートな空間ではなにをやっても自由なわけですから、その一部が仕事場だという主張は非常に難しいと思います。
事実実際の税務調査ではこのような場合まず否認されると考えて間違いないと思います。個人開業の場合、適用されるのは所得税です。所得税の場合、根本的な考え方として仕事とプライベートの区分が最も重要なテーマとなっています。
安易な考え方で経費算入するとあとで、追徴金を支払うことになりますのでご注意ください。

湯沢会計事務所　代表税理士　湯沢　勝信
http://www.yuzawa.com/

投稿日時: 2018年12月11日 17:56

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