クリニックモールでの開業についてのご質問ですが、これは一長一短だと思います。まず一口にクリニックモールといってもそのモールを組成する会社によって差があります
1　調剤薬局が主体のモール
このパターンは調剤薬局が処方箋を集めるために開発したモールです。
調剤薬局は入居するクリニックの先生方といわば運命共同体ですので、
基本的に診療圏調査も行った後で開発しており成功確率の高いモールということができます。賃料についてもある程度実質的に調剤薬局が負担する形を取っているところも多く周辺相場に比べて割安な物件が多いように思います

2再開発案件のモール
このパターンは商業施設や商業ビルの一角にデベロッパーが医療モールを企画したものです。
場所的にはスーパーの一角であれば駐車場が確保されており、商業ビルであれば駅近の一等地にある場合が多いです。
場所がいいので集客力はあると思いますが、賃料の高さと、Ｂ工事（デベロッパーの指定業者でテナントが費用を負担する工事）が非常に高いのがネックです。またこうした物件の情報は一般にはあまり出回らないので、
どうやって情報を手に入れるのかも重要です

3.地主や町の不動産会社が企画した医療モール
こういうモールはただ土地を持っているので、有効活用したい、医療機関が入居すれば安定的に賃料収入が得られるはずと考えて企画されたモールが多いと思います。こういうモールは注意しないと診療圏や、ビルの造作、テナントの集客力等において問題があるものもあります。医療機関のマーケットについては素人の場合が多いと思いますので、ご自身で物件の良しあしを判断する必要があるモールといえます

このようにモールにもいろいろなパターンがありますので、どこが企画運営しているモールか確かめてから入居の有無を検討されることをお勧めします

湯沢会計事務所
http://www.yuzawa.com/
代表税理士　湯沢　勝信

投稿日時: 2019年7月16日 14:40

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