患者が集まるクリニック広告戦略最前線
クリニックのロゴマークについて
ロゴマークの必要性
企業や団体のイメージを植え付けることができるロゴマークはブランディングにおいて重要な役割を果たします。たとえば、アップル社のロゴマークを目にすると、高性能で洗練されたPCやモバイルデバイスのイメージが思い浮かぶと思います。スターバックスコーヒーのロゴを見ればコーヒー、マクドナルドのロゴだとハンバーガー、といった具合に、言葉ではなく直感的に企業の製品やサービスを訴えかけることができるのがロゴマークの力です。
また、ロゴマークの使用用途は看板や名刺、封筒など多岐に渡り、ホームページのデザインはロゴマークを基礎として色合いや雰囲気を作っていくことがセオリーです。広告デザインの軸となるのがロゴマークであり、イメージ戦略の礎となります。そのためロゴマークの制作は広告において大変重要な項目なのです。
ロゴマークはクリニックのアイデンティティ
ロゴマークには企業の理念や思いなど秘められています。たとえば通販サイトamazonのロゴは、黄色の矢印が顧客満足を込めてスマイルの口の形になっており、その矢印は「a」からはじまり「z」を指しています。これはアマゾンではAからZまで、すべて取り揃えているということを表しています。このように、クリニックにおいてもロゴマークの制作というのはコンセプトや特徴、目指すべき将来像を形にすることです。
ロゴマークをはじめ、視覚的な展開を統一させる活動のことを広告の世界ではVI(ヴィジュアル・アイデンティティ)と言います。イメージカラーやロゴマークなどではっきりとしたイメージを抱かせることによって、クリニックの指針を示しスタッフの団結力を高め、意識の向上にもつながる役割もあるのです。
医療業界におけるロゴマークの役割
資料1
近年、開業の際にはほとんどのクリニックがロゴマークを作成しています。理由としては前述のとおり、ブランディングもありますが、患者さんに認知をしてもらうことも大きな目的の一つです。歯科であれば、歯をモチーフにしたもの、眼科ならば目をモチーフにしたもの、といったように一目でどういった科目のクリニックなのかがわかるようにするクリニックもあります。最近の小児科ですとキリンやゾウといった動物をモチーフにしたものも見られます。他院との差別化を図る目的もあるのであすが、キリンをモチーフにして近隣の方に「キリンの病院」と認識されることで、親しみを持ってもらえるという効果もあります。また、抽象的なロゴよりも具象的なものの方が視認性が高く印象に残りやすいなど、タイプによって印象も様々です。(資料1)はクリニックのロゴマークをまとめたものです。各クリニック、様々な思いや意図を持って制作しています。街を歩く際などにクリニックの看板のロゴマークを見て、どういった意味が込められているのかを想像してみるのも楽しいかもしれません。