開業事例インタビュー記事

開業事例〜開業コンサルタントとの出会いと信頼関係が開業の後押しとなったかつしかキュアクリニック(後編)~

かつしかキュアクリニック

かつしかキュアクリニック

2019年7月1日開業の「かつしかキュアクリニック」。院長の永澤守先生とDCPソリューション社とのご縁は、2018年11月中旬に始まります。開業までの約7ヵ月間について、そのプロセスとその時々の心境、そして開業を考えていらっしゃる先生方へのアドバイスなど、お話をお伺いしました。

→前編はこちら

開業するにあたって、ご家族の協力についてお伺いします。

 

― 開業するにあたり、ご家族の反応はいかがでしたか?

妻は、私がやりたいようにやってくださいと言っていましたね。子供はまだ小さいので、打ち合わせに連れて行くこともありました。DCPソリューションの会社の方が子供の相手をしてくれたり、あやしてくれたりと、家族ぐるみで開業に向けてサポートしてもらいました。

― ご家族の協力は必要でしょうか?

独身の先生は別ですが、結婚されているのであれば、奥様の協力は絶対に必要です。私としては、開業にあたり妻の協力が得られなければ、開業を断念した方が良いと言うほど、重要だと思っています。協力が得られれば鬼に金棒と言ったところです。

 

― 奥様はどのような点で協力されましたか?

初に杉本社長に会う時から、妻にも同席してもらいました。その後の細かい打ち合わせや、スタッフの面接なども一緒に行っています。開業を進めている間も、私は日常の診療がありますから細かいことは妻に任せることも多くありました。そうした時に、DCPソリューションの方でも、妻と良い関係性を作ってくれたのは、開業を進める上で非常に大きかったと思います。

― 実際にはどのような部分で奥様の協力が必要ですか?

例えば、カーテンの色、壁紙の色、部屋の大きさ、何から何まで決めなければなりません。内装だけでなく、どんなトイレを設置するのか、診察室の看板はどのようなのが良いのか、女性目線と言う意味もありますが、子育てをしていく中で病院に行く機会も多く、アイデアにあふれているのです。細かいことを言えば、必要なファイルの数はいくつか、事務用品はどれだけ用意すれば良いのか、お花はどうするなど、妻がいなければ何も決まらないのです。こうした設計や内装だけでなく、他の人には頼めないお金の管理はその最たるものです。銀行に行ったり、税理士さんや社労士さんとの打ち合わせをしたり、諸々の手続き等々、数え上げればきりがありません。

もちろん、先生が日常診療に携わりながら一人で出来ないことは無いと思いますが、やはり完璧というわけにはいかないのではないでしょうか。開業にあたって、奥様の協力が得られるかどうか、これは非常に重要な課題だと思います。

開業には奥様をはじめ、人とのご縁や協力が必要ということですね。

開業に至るまでに関わった方についてお伺いします。

 

― 特に印象深い方を挙げるとすればどなたですか?

杉本社長にご紹介いただいた、リース会社リコーリースの方です。最初に杉本社長にお会いしたため、開業までのプロセスの中で、特に不安に思うことは何もなかったのですが、強いてあげるとすれば資金の調達でしょうか。これには理由がありまして、私の体調の問題です。実は19歳の時に片肺の自然気胸の手術をしているのですが、その際もう片方の自然気胸の可能性についても言及されていました。それが、2018年の夏、もう片方の肺に発症し、6日間の入院ではありましたが手術を行いました。そのことから資金調達が難しいのではないかと思い、最初に杉本社長に相談したというわけです。そうしたところ、「それは大丈夫です」と言われたのです。そして紹介していただいたのが、先のリコーリースの方でした。

― どのような方ですか?

リコーリースさんもご商売ですから、本来なら上乗せして稼ごうと思うじゃないですか。それが、こうしたら運転資金が溜まりますよとか、こちらの方が安いですよとか、いらない物はいらないですよと、はっきりと助言してくださる、本当に親身な方です。これで、金銭的な不安も解消されたことは、開業するにあたって非常に大きかったと思っています。

― その他関わった業者の印象はいかがでしたか?

実際に現場で作業されるのは、施工業者の方たちだと思います。このリコーリース会社の方に限らず、杉本社長が紹介してくださる業者の方は皆さん、信頼してお任せできる方たちばかりです。杉本社長が今まで取引きされて、気持ちよく一緒にお仕事が出来る方を紹介してくださっているということがよくわります。そういう面においても、紹介していただいたさまざまな業者の方たちについても、とても幸せなご縁をいただきました。

開業されるクリニックについてお伺いします。

 

― クリニックのコンセプトをご紹介ください。

「元気で笑顔あふれる暮らしのお手伝い」を当院の理念として掲げています。不安を抱えてクリニックに来られた方に、帰る時には少しでも明るい笑顔になっていただきたいという願いを込めて、健康面も含めて微力ながら少しでもお手伝いできればと思い、このコンセプトを考えました。

― コンセプトを考えたきっかけがありますか?

最近は、記事のタイトルを見ただけでも読むのが嫌になるような事件が、たくさん報道されています。多分、昔だったら新聞が報道しなければ、我々の耳に入ってこないのでしょうが、最近ではIT技術が発達して、どんな些細な事件でも知ることができるようになってしまいました。そうすると、世の中ってこんなに可哀そうなことになっているんだと思って、胸を痛めることが本当に多いのです。事件を起こしたりする方にも、職場で嫌なことがあったり、日常生活で面白くないことなど、何かきっかけになることがあると思います。そういう時に、例えばクリニックに来て話をすれば、ちょっとほっとしたり、心温まるようなことがあれば、もしかしたら歯止めになることもあるのかなと思うのです。それで、地域の方々の健康管理を通して、何か貢献したいと思ったということです。昔の下町では、近所の人とのつながりが強く、すぐに相談できたものです。よろず相談所という感じのクリニックをめざせればよいなと思っています。

― クリニックの理念が明確ですね。

開業を意識していない時から、そのうち地域に貢献できることをしたいという下地は漠然とあったと思います。開業を決めてからは、その漠然とした思いを整理して、理念としてはっきりさせたことで、開業まで突き進むことが出来たと思います。

開業されるまでのご経歴についてお伺いします。

 

― 下町のご出身と伺いました。

東京大田区の大森出身です。福井大学医学部(旧福井医科大学)卒業後、医局が岐阜大学だったので、岐阜の病院に勤めていました。岐阜大学では神経高齢科と救命救急センターにもいました。いつかは生まれ故郷に帰ろうと思っていたのですが、子供が幼稚園ぐらいになった時に、丁度良い節目と言うことで東京に戻ってきました。急性期病院の場合、当直や休日の呼び出しなどがあるので、子育ても出来る環境と言うことで、江戸川区の東京さくら病院に4年ほど勤めていました。

― 下町つながりでしょうか?

大森出身と言っても、ずいぶん変わりました。江戸川区と葛飾区は近くに位置していて、親近感がある地域で開業することが出来ました。

― 神経内科がご専門と言うことですが、どのような診療内容でしょうか?

神経内科と言っても、神経難病やパーキンソン病などいろいろな分野があります。最近では、忘れっぽくなった、火の不始末が出るようになった、ガスをつけっぱなしにしてしまったなどで気が付く、物忘れの方が多いようです。江戸川区の東京さくら病院では、認知症疾患センターで認知症外来をやっていました。認知症には、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症、脳血管障害の二次的な認知症などがありますが、今までの経験を活かして、クリニック開業にあたり物忘れ外来を設けることにしました。

― 物忘れ、認知症と言っても、どの診療科にかかれば良いかわかりにくいですね。

多くの場合は、家族が心配して付き添われてくる方がほとんどです。自分で物忘れと言って受診される方は、物忘れではないですからね。認知症に限らず、何か気になる症状があれば、クリニックに来ていただきたいと思います。その症状から想定できることを、交通整理して治療できるところは治療し、必要があれば専門の先生をご紹介させていただくということが出来ると思います。そういうことで、周囲の地域の先生方とも連携していきたいと思っています。

これから開業を考えている先生へ

 

― 他の開業支援の会社も参考にされましたか?

元々、開業を考えていなかったので、開業支援の会社があることさえ知りませんでした。開業するにあたってはじめて、たくさんの会社があることに驚きました。

 

― 開業のサポートは必要ですか?

開業を志している先生のほとんどは、開業支援の会社をご存じだと思います。多くの会社を比べて、決めかねていることもあると思います。また、日常診療に携わりながら、こつこつとご自分で色々な情報を集めている先生もいると思います。そういう場合には、是非DCPソリューションの杉本社長に一度会って、話を聞いてみるだけでも良いと思います。取りあえず、会ってみないとわからないではないですか。そして、開業支援のプロの話をきいてから、どのような道筋で開業に至るかといった選択肢のひとつとして、考えてみてもよろしいのではないでしょうか。

では、最後にDCPソリューションのサポートについてお伺いします。

 

― 点数を付けるとしたら、10点中何点でしょうか?

12点と言いたいところですが、9.5点にしましょう。この0.5点は、ヒューマンエラーと考えてください。人間みな、間違えることやうっかり忘れてしまうことなどあると思います。それが0.5点です。では、何故最初12点と申し上げたのか。それは、そのヒューマンエラーに対する対処が2.5点分あるということです。

DCPソリューションの方はプロ中のプロと言っても良いと思いますが、うっかり抜けてしまった時に指摘すると、すぐに対処してくれる点、それが2.5点分です。

― 信頼できると思われるところがありますか?

安請け合いしないことですね。何かお願いしたり確認したりした時に、何でもすぐに「できます」とは言わないのです。まず「確認します」から始まり、確認して回答してくれる。それが安心できる点です。人としても会社としても、信頼してお任せできたと思います。

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