開業事例インタビュー記事

開業事例〜開業コンサルタントとの出会いと信頼関係が開業の後押しとなったかつしかキュアクリニック(前編)~

かつしかキュアクリニック

かつしかキュアクリニック

2019年7月1日開業の「かつしかキュアクリニック」。院長の永澤守先生とDCPソリューション社とのご縁は、2018年11月中旬に始まります。開業までの約7ヵ月間について、そのプロセスとその時々の心境、そして開業を考えていらっしゃる先生方へのアドバイスなど、お話をお伺いしました。

先生と当社の出会いについて教えていただきたいと思います。

 

― いつ頃から、開業を志していましたか?

開業を志して、何年も色々な情報を集めていらっしゃる先生もいると思います。でも、私の場合は、2018年11月DCPソリューションの杉本社長にお目にかかるまで、全く開業を考えていませんでした。と言っても、長年大学病院、公立病院、療養型病院などで勤務医をしている中で、「地域の方たちのために、何か貢献出来ることは無いかな」と、漠然と考えていたというのはあります。

 

― では、どうして開業に踏み出されたのでしょうか?

018年11月に、医師の人材紹介会社の方と食事をしている時のことです。「そろそろ、開業されたらいかがですか」この言葉が、開業を意識するようになったきっかけかもしれません。54歳と言う年齢を考えて、実は私の母が亡くなった歳なのですが、何か節目となる年齢なのかなと考えるようになりました。そこで、最初は話だけでもお聞かせいただこうかなという軽い気持ちで、その人材紹介会社の方に連絡したのが始まりです。

― 当社と出会われたのは、その頃ですか?

連絡をして、その翌週にはDCPソリューションの杉本社長にお目にかかりました。

― その時の印象はいかがでしたか?

お目にかかったその時から、仕事の話しかされない方です。本当に真面目な方だなという印象でしたね。既にその時に、ある程度の候補地まで用意されていました。何か人とやろうとする時には、人物を見ると思っています。人物を見て、信用できるなと思ったら、その人と頑張って進めていけばよいだけの話です。それが、杉本社長でした。

― 杉本社長のお人柄と熱意に惚れ込んだというわけですか?

長年、この開業支援に心血を注がれている方です。開業支援のノウハウはもちろんですが、それを支える社員と確かなネットワークをお持ちであることが、実際に開業に向けて動き出してからはっきりとわかりました。

― 親会社のスギ薬局の方とも会われたそうですが?

杉本社長と会った翌週に、スギ薬局の方とお目にかかり、開業までの事業計画を作ることからスタートしました。私は、大学卒業後、岐阜大の医局にいた関係で岐阜に住まいがあり、そこで結婚後も暮らしていました。そのため、スギ薬局は地域に店舗数が多く非常に身近な存在でした。DCPソリューションに信頼をおいた根拠が、ここにもあったかもしれません。

開業場所の選定についてお伺いします。

 

― 開業の場所は、どのような経緯で決めたのでしょうか?

最初に杉本社長に会った時には既に、候補地が用意されていましたが、いくつもあったわけではありません。他の候補も医療モールでしたが、通勤時間も考慮して決めました。最終的な決め手となったのは、杉本社長の言葉でしょうか。これだけキャリアのある方が、長年の勘で「ここですよ」と言ってくださるなら、「じゃあ、ここだな」と決めました。なんと、杉本社長と会ってから2週間後には、クリニックが入るコープ白鳥と契約を締結していました。不思議なもので、この場所に開業すると言うのも、杉本社長とのご縁ということですね。

― 開業の場所を決めるのに不安はありませんでしたか?

不安は全くありませんでした。私は、郊外も含めてどこでも良いと考えていたのですが、まさか東京23区内で開業することになるとは、思ってもいませんでした。立地条件や周辺の環境も、プロの目で徹底的に調査していると伺っています。場所を決めるのに迷って時間をかけていると、周囲の環境も変化するでしょう。内科の開業を考えているのに、すぐ近くにさっさと内科が出来たら、また振り出しに戻ってしまいます。一人で決断するのは、非常に難しいと思いますが、開業支援のプロ、しかもデータに基づく根拠を基に、場所を決めることは、非常に有意義だと思います。

― 周辺の環境はいかがですか?

診療圏内の調査は詳細なデータをいただきました。昼間の人口と夜間の人口はどれぐらいで、昼夜でどのように変化するのか。それも、5キロ圏内から500キロ圏内まで、調査は行き届いていると思いました。この場所はJR常磐線・東京メトロ千代田線「亀有駅」、京成本線「お花茶屋駅」、「青砥駅」の3つの駅を結んだ三角形の、大体重心に位置しています。それぞれの駅からは徒歩15分~20分と少し遠いと感じましたが、駅や周辺地域からのバスの運行状況なども把握済みで、交通の面についてもよく検討されていました。

近隣は下町ならではの戸建て住宅やマンションも多く、買い物ついでに歩いてこられる方も多いと思います。また幹線道路が近くを通っているため、自家用車での来院も考えられます。その際には、コープ白鳥内のクリニックモールということで、コープの駐車場を使うことができます。こうした集患に関する調査も行き届いています。開業に関わる業者の方々からも、開業場所について口々にお墨付きをいただいているところです。

設計・施行についてお伺いします。

 

― 実際の設計・施行はどちらでされましたか?

DCPソリューションから、取引先である株式会社ノアを紹介していただきました。設計事務所と施行業者が分離していると、連絡の行き違いや施工の遅れの原因となる場合があるそうですが、ノアさんでは、両方とも請け負っていただくので、大変スムーズに進みました。開業を決めた11月中旬から約1ヵ月後の12月中旬には、ファーストプランが上がってきたほどです。

 

― 設計にはどのぐらい時間がかかりましたか?

ファーストプランが上がってから、設計が確定するまで約2ヵ月、2月末には図面が完成しました。その間は、かなり密度の高い打ち合わせをしました。昼間は通常通り勤務している病院で診療があります。そのため、休みを利用して普通は大体1週間に1度のペースで打ち合わせをしていました。ただし、2月に入り図面の完成に向けて押し迫った時期には、週に2回になることもありました。協力してくれる妻も同席し、集中的に打ち合わせを行いました。

― 図面の完成まで、直面した問題などはありましたか?

コープ白鳥自体の耐震の問題や、オリンピック関係で施工材料の手配が遅れるという話が出たことはありました。それから、内装はどうするか。例えば院内のトイレは障害者用にするのか、非常口をどうするのかといった細かい話は、いろいろと出てくるものです。それも打ち合わせの中で試行錯誤して、楽しんでできたと思います。

― 施工が始まってからの状況はいかがですか?

施工が始まると、打ち合わせの回数も減り、結構のんびりしていました。6月になると開業を控えて、色々を忙しくなりましたが、DCPソリューションのサポートと、各業者の方の尽力で、いよいよ開業ということになりました。

スタッフ募集に関するサポートについてお伺いします。

 

― スタッフ募集について、どのようなサポートがありましたか?

DCPソリューションからご紹介いただいたクリニックのHP作成や宣伝を担当していただいている東電プランニングの方と、DCPソリューションの木下さんが、職員募集に関して進めてくれました。面接会場の手配から、応募してきた方の履歴書の管理、スタッフのシフト作りまで何から何まで細々としたサポートです。私と妻は、その面接日に会場に行って応募された方と会うだけ。これは、開業支援のサポート無くしてはできないことだと痛感しました。

― どのようなことを重視してスタッフを決めましたか?

東電プランニングの担当者と木下さんと私と妻で、受付と看護師さんなどスタッフを決めました。もちろんこれまでのキャリアは重要ですが、まずは人柄です。そして案外大事なのはシフトです。スタッフ募集のサポートで特徴的だったのはスタッフのシフト作りです。私たちが一方的に合否を決めるのではなく、実際に担当する診察日に勤めに来られるのかどうか、応募してきた方のご希望を踏まえつつ、シフトまで相談にのって決めていきました。キャリア本位で来ていただくことにしたものの、この曜日は出られませんとなっては、後から大問題になっていたと思います。

― スタッフの方たちとの関係はいかがですか?

地域性なのか、スタッフもクリニックの周辺地域の方が多いです。私の自宅はクリニックと離れているので、この地域のことは知らないことばかりです。そういった面でも、私の知らないことを色々と教えてくれます。今回たまたま勤めていただけなかった方も、全員雇いたかったと思ったほど、良い方が応募してくれました。

― 開業にあたってスタッフへの不安はありますか?

スタッフについて、不安は何もありません。スタッフ募集を進めてくれた担当者は、人材募集のプロですから、キャリアのある方の目から見ていただけるので安心です。既に、診療のシステムや患者さんの導線などスタッフと相談することも多いのですが、その際に本当に良い人材に恵まれたと感じている所です。

電子カルテなどのシステムや機器の導入についてお伺いします。

 

― クリニック内のシステムはどのように考えられましたか?

紙運用も含めてスタッフにとっても、患者さんにとってもストレスが無いように決めました。カルテ自体は電子カルテを導入しましたが、完全なペーパーレスは時期尚早ではないかと思っています。ファイルに診察券と検査票などを入れて、患者さんにお渡しして、スタッフの方も確実に患者さんを特定できるようにしています。事故が起こらないためにも、紙の併用は必要だということになりました。どのシステムを入れるかは私が決めましたが、それをどうやってうまく運用していくかについては、スタッフと一緒に相談しながら作っているところです。

― 検査機器などはどのように導入されていますか?

内科ですので、CTなどの大きな機器は必要ありませんが、医療機器の選定についても、ご紹介いただいた日本光電の方に相談にのっていただきました。血液検査は外注の予定ですが、レントゲンは院内で撮影します。感染症については、迅速検査ができるような機器を入れるようにしました。

 

→後編はこちら

 

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