開業事例インタビュー記事

開業事例〜専門医の特性を生かし、地縁のある場所で開業したまつい消化器内科クリニック(後編)〜

まつい消化器内科クリニック

まつい消化器内科クリニック


▲まつい消化器内科クリニック院長 松井健一氏

研修医時代からの地縁がある愛知県刈谷市のスギ薬局富士見店2階で、2021年11月に開業したまつい消化器内科クリニック。消化器内科医、内視鏡専門医、肝臓専門医としての独自性を生かし、地域に密着するクリニックを目指す松井健一院長に、開業までの準備や開業前後の施策を中心に話を伺った。

→前編はこちら


400名を超える来場があった内覧会

集患の施策として行ったのは内覧会です。ちょうどコロナの状況が落ち着いてきたタイミングだったので、換気、消毒、検温など十分な感染対策を取りながら、開業前日に開催することができました。おかげさまで400名を超える来場があり、地域の方々とお話もできましたし、今まで支えてくださった多数の方々からもお花などでお祝いしていただいて、大変有意義な内覧会になりました。開業してからも、「内覧会に来ました」という患者さんが何名もいらっしゃいましたので、近隣の方には良いアピールになったと思います。
それから、力を入れたのはホームページです。最近は来院前にホームページで確認される方も多いですし、診察・胃カメラは24時間Web予約ができるようにしたいと考えていたので、業者さんとは何度も打ち合わせをして見やすく、わかりやすく、明るい雰囲気のものを作ることができました。クリニックからのお知らせなどは随時インスタグラムでの発信も行い、同じ業種の方のみならず近隣の様々な業種の方々にもフォローしていただいています。
また、医療情報サイトで受けたインタビュー記事の抜き刷りを近隣のスギ薬局の店舗に置いてもらったことも、近隣の方への周知に役立ったと思います。このように、クリニックのことを認知してもらうために様々な媒体を使用し、できる限りのことは行っています。その影響なのか、比較的遠方から来てくださる患者さんもいらっしゃいます。
患者さんは日中に働いている人が多いので、診療時間は19時までとし、内視鏡検査は上部・下部ともに土曜日にも実施し、患者さんからはよく「助かります」と言っていただけます。

 


 ▲広々とした受付・待合室

覚えてもらえるようなロゴマーク、調剤薬局との連携

2021年11月に開業してまだ4カ月経っていない(取材時)のですが、今のところ幸いにも順調にきており、内視鏡件数も上部・下部とも少しずつ増えてきています。

スギ薬局の2階なので、クリニックがあることがすぐわかるように、看板や案内なども工夫し、ロゴマークも「富士見町」にちなんで縁起の良い富士山をモチーフにしたものにしました。薬局併設の立地はドラッグストアのお客さんに周知できますし、当院の患者さんにとってもついでに買い物ができるというメリットがあります。1階の調剤薬局の薬剤師さんとも密にコミュニケーションが取れ、この薬を入れて欲しいというようなやりとりも円滑です。営業時間も柔軟に対応いただくことがあり、助かっています。

また、新型コロナウイルス感染などの発熱外来についても開業前から色々と勉強し、診療体制を整え、クリニックの患者さんや我々スタッフの感染リスクにも十分注意を払いながら行っています。最初はクリニック内の隔離室で診ていましたが、年明けから発熱外来を受診される患者さんが急増したので、今は駐車場のクリニック専用スペースを使い、ドライブスルー形式で抗原検査とPCR検査を行なっています。風邪症状のない患者さんとは動線も時間も分けていますし、他の方のリスクにならないよう配慮しています。調剤薬局には患者さんへのお薬のお渡しも含め、協力していただいています。

不安はもちろんありましたが、やりたい気持ちを一番大切に

開業して今のところは順調に推移していますが、これまで全く不安がなかったわけではありません。条件的にも、経験を考えてもやれるはずだと思っていても、やはり人生を賭けた決断ですし、不安にならないわけはないです。開業すると決めた直後、ちょうど開業の1年前くらいが一番不安な時期でした。具体的に計画が進み始め、いろいろなことがスムーズに決まってある程度開業後のことをイメージできるようになってから、徐々に不安が減ってきました。ただ今でも不安がゼロになったわけではありませんし、これからもそうでしょう。とにかく、地に足をつけて、患者さん一人ひとりに丁寧な診療を行っていこうと思っています。

まだアドバイスできるほど経験があるわけでもないのですが、言えるとしたら、やりたいという気持ちが一番大事ということでしょうか。また、どんなクリニックにしたいか、はっきりと明確なコンセプトを持ち、ブレないことですね。私も恩師の先生や開業された先輩の先生など周囲の人に相談しましたが、後押ししてくれたり応援してくれたことにとても励まされました。家族の協力も不可欠です。特に妻は開業前から何度も打ち合わせに同席してくれ、女性的な視線から意見を言ってくれたことが、支えになりました。開業後も事務・経理面でサポートしてくれています。

今後も、理念にあるように「病気ではなく"人”を”診る”ていねいな診療」をすること、一人ひとりの患者さんに丁寧に向き合うことはブレずにやっていきたいと思っています。地域の方に頼りにされること、地域の方の健康を守ることも目標ですし、専門医としての役割もきちんと果たしていきたいです。将来的な目標としては、栄養面・生活習慣面からのアプローチをもっと充実させたり、がん患者さんの緩和治療や在宅診療なども行えればと考えています。

今はいろいろなことが恐ろしいほどのスピードで進化する時代です。もちろんベーシックなものは大切にしつつ、さまざまなものに目を向けていきたいですね。例えば当院ではAIで大腸の病変の診断を支援する機器を最近導入しましたが、これからそういう流れはますます進むでしょう。クリニックとしてできる範囲内ですけれど、多方面にアンテナを張り、自分自身も進化していきたいと思っています。   

 

  

 

▲まつい消化器内科クリニック
 

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