チームで実現!梅岡流クリニック経営術

院長が働きやすいチームを作ることについて

クリニックというのは院長一人が働く場所ではなく、

看護師・医療事務スタッフが集まり、チームで働く場所となります。

そしてチームで働くということは、会計・介助・診察・検査・補助など、

違う役割を持つ全員が同じ想いを持って働く必要があります。

 

その“同じ想いを持って働く”という面において

私自身が非常に参考にさせていただいたのは

星野リゾート 星野佳路社長が星野旅館を建て直した時の考え方です。

 

多くのホテルではフロント係はフロントだけ、清掃係は清掃だけ、

という分業制を採用しているのですが、

星野社長はマルチタスクという概念を取り入れ、

全ての業務を一通りやってもらうという形を取りました。

 

例えば、布団の上げ下げの担当者が、

AM10時のチェックアウトの時間になると受付の手伝いをし、

また別の時間帯には車の運転をして最寄り駅までの送迎担当になると言います。

 

分業制を採用していると、担当している業務によっては

何もしない空白の時間ができてしまい、

従業員ごとの就労時間に差が生じてしまいますが、

マルチタスク制を導入することで、

その空白時間による無駄なコストを削減するとともに、

従業員一人当たりの生産性を高めることに成功したのです。

 

さらに他の方の業務を理解することにより、

お互い助け合うという姿勢が生まれたそうです。

そういったことが一つのチームワークの作り方なのではないかなと思っています。

 

そういうわけで私たちのクリニックにおきましては、

看護師さんであっても診療時間後は椅子を拭いたり、

看板を下ろしたり、お手洗いの清掃などもお願いしています。

この目的というのは、チームで働く以上、

「これは私の仕事ではない」という非当事者意識を

生み出さないためでもあります。

 

また医療事務スタッフにおいては、受付・会計・診察補助といった役割を

マルチタスクに行うことで、

すべてのポジションの役割をすべてのポジションのスタッフが理解し、

時間的余裕のあるポジションのスタッフが、

忙しいポジションのフォローに回れる体制を取っています。

そうすることで、最終的には全員がクリニック全体の動きを

見えるようになれば良いと思っています。

 

冒頭に“同じ想いを持って働く”と述べましたが、

私たち梅華会のスタッフはアフターファイブを非常に重要視しています。

仕事とプライベートを切り離して、

仕事が終わればすぐに帰るというものではなく、

仕事が終わってからでも皆さんと楽しく食事に行けるような関係。

 

そういった家族の延長線上にあるような関係性を求めています。

勤務時間外での会話の中では、普段、院長に直接言いにくいことを

チラッとですが、スタッフが口にしてくれたり、

正すべきことを指摘してくれるということもありました。

それ以外にも、クリニックの中における情報収集という目的でも

役割を果たしてくれたこともあります。

 

そういったスタッフ同士の関わり方がクリニックの風土となり、

より一層チーム力が高まっていることに違いありません。

であるならば、スタッフ募集の段階から目的意識をはっきりさせて、

そのような環境を求める人を採用する必要があると思います。

結局は入口が非常に大切になってくるというわけです。

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