チームで実現!梅岡流クリニック経営術

院長の効果的なタイムマネジメント

タイムマネジメントにおいての最高の方法というのは、

結局のところ“自分だけでやらない”ことです。

別の言い方をすると、人の力を借りるということになります。

 

人の力を借りると言いましたが、得てして院長は能力があり、優秀で、

大抵のことは何でも出来てしまうものです。

 

例えば、文章作成や資料作成、業者さんとの交渉、

その他内装のデザインも手掛けたり、

受付や会計に入ったとしても非常に高いレベルで応対できるでしょう。

 

しかしながら、業務がチームの中の一人に集中してしまうと、

いったん事が起きた場合に、

日々の業務が全く回らなくなるということがあり得ます。

また、通常の診療を行っている場合でさえ、たとえ診断が的確で治療も早く、

患者さん受けもいい、万能な院長がいたとしても、

受付から検査・補助まで院長だけでこなせるわけではありません。

 

つまり、院長一人でクリニック運営はできないということを

念頭におかなければならず、開業したら、

 

クリニックというチームづくり

 

を行うことが必須になるのです。

簡単にいえば、役割分担を決めるということです。

 

イギリスの経済学者デヴィッド・リカードが提唱した

『比較優位の原則』をご存知でしょうか?

 

一国の経済において、

他国より生産性の高い分野においては特化した生産を行い

その他の分野に関しては輸入したほうが効率的であるという貿易の大原理です。

 

ざっくり説明すると、アインシュタインはアインシュタインの研究

というものに一番価値を見出せるのであって、

たとえアインシュタインが秘書よりもスケジュール管理が上手だったとしても、

それは秘書に任せるべきであり、

アインシュタインは自分の強みをひたすら追えば良いということになります。

 

では、我々院長の一番の強みとは何なのでしょうか?

やはり患者さんにしっかりと診察をして、診断をして、治療をして、

最終的にそれが対価として診療報酬になろうかと思います。

これは院長以外の誰にもできないことであり、特化するべき分野です。

ではそれ以外のところで、人の力を借りるということになるのですが、

それにはざっくり分けると2パターンあります。

 

1つめはお金という報酬を支払ってする外発的動機づけ

外発的動機づけはお金が発生するので効果は発揮するものの、

目的がお金だけになってしまうと、後々より良い条件の環境に移ってしまう

という可能性が出てきます。

 

2つめは働き甲斐や関係性、院長の想いに共感したという、

いわゆる内発的動機づけで働いてくれるパターンです。

そのようなスタッフはお金のことうんぬんよりも

「自分の好きなことだから」「自分の好きな院長だから」

という自分の気持ちと同じだけ働いてくれます。

 

そのような想いが発揮されるとその仕事の成果は

先程の外発的動機づけよりも何倍も高い成果を生み出してくれます。

そういうわけで、タイムマネジメントを考える上でも

やはり大切なのはチーム作りということになりますし、

そのチームを作る上で大切なことというのは、

院長の一貫性のある想いを語り続けることかと思っています。

 

経営者の仕事というのは

 

語り続けること 伝え続けること

 

であると言っても過言ではないでしょう。

 

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