チームで実現!梅岡流クリニック経営術

勤務医に気持ち良く働いてもらうために

いまはお一人で診療をなさっている開業医の先生でも、

今後の学会参加や夏休みのご旅行の為に代わりに来ていただいたり、

クリニックを拡大していく上で二診制に変更し、

医師を採用する必要が出て来るという可能性もあるでしょう。

 

そもそも医師の多くは、

臨床の現場でしっかりと患者さんに向き合い貢献したいという、

非常に高い志の持ち主だと思います。

そのような中で、医師は診療以外の仕事、

例えばカルテの入力や書類の記入をいわゆる雑務だという捉え方をしていて、

自分は診療をしたいのに雑務の多さに嫌気がさしている

という先生方は多くいらっしゃると思っています。

 

要は、勤務医の先生に医師以外でも出来る仕事をなるべくさせず、

いかに診療に集中出来る環境を提供できるか

ということになってくるわけです。

 

その対策として、

同じものを繰り返し記入するものに関しては、

フォーマットを作成すれば良いですし、

カルテ入力に関してはクラーク制度を導入することで、

医師は診療中一切カルテを入力せずに、

患者さんとの会話に集中することが出来ます。

診療中に患者さんの目を見ず、パソコンで入力するだけの診療スタイルは、

たとえ相手がお子さんであっても

人と人との信頼関係を築く上での妨げになると考えています。

医師が患者さんの目を見て話すと治癒率が劇的に上がる

との報告もあるほどです。

患者さんが診察室に入室されたときから目を見て出迎え、

退室されるときも見送る姿勢は、医師に対する信頼度を上げ、

その結果、医師の満足度も上がるということで、

もちろん私のクリニックでもクラーク制度を導入しています。

 

また、医師がどれだけ診療のみに集中したくても、

スタッフが育っていないことには医師の指示無しで動くことが出来ず、

結果診療に集中出来ないといったことも起こり得ます。

そのため、日々のスタッフのマネジメントも重要です。

 

実は先程お話したクラーク制度の導入には

マネジメントの面でもメリットが含まれています。

クラーク業務を習得しているスタッフがいると、

受付・会計・検査を含めた各ポジション全体を総合的に見渡してくれるので、

お互いのポジションに有機的な繋がりが出来てきます。

すると、各ポジションのスタッフの業務習熟レベルも

目覚ましく向上するのを実感します。

一つだけ欠けたジグソーパズルに、クラークというピースがすっぽりと入り、

すべてのポジションにおいてその業務に習熟したスタッフが出来上がるのです。

 

つまり、主体的なスタッフが育ちやすくなるのです。

 

業務というもの全体を見渡すことができるスタッフ、

虫の目ではなく鳥の目で見ることができるスタッフがいること、

つまりクラークを置くことは、

効率よく診療を行うという課題を解決することに対する期待が大いに持て、

医師の負担が軽減するということはご理解いただけたと思います。

 

全てにおいてサポートが入ることで医師が気持ちよく診療に入ることができ、

それが患者さんにも伝播し、最終的には治癒率の向上に繋がる

というのが私の考えです。

この記事をシェアする

開業希望情報を登録するだけで、条件に合う物件提案が届きます

1. 待っているだけで物件情報が届く

開業したいが物件を探す時間がない、という先生には、開業希望条件を登録するだけで、条件に合う物件を提案しています。

2. ご相談・ご提案無料

登録いただくと、オンライン相談、クリニックサポート登録企業からの提案などを無料でご利用いただけます。

3. 個人情報は非公開

お名前、メールアドレス等の個人を特定できる情報は企業側に公開されませんので、営業電話の心配もありません。
開業希望情報を登録する

バックナンバー

関連記事