チームで実現!梅岡流クリニック経営術
看護師/医療スタッフの採用


採用では、クリニックが求める理念や目的を明確にした上で、
トップである院長自身がその想いを語ることが他院との差別化になると思います。
院長がどのような想いで何科を開業するのか?
患者さんに対してどのような治療サービスを提供していくのか?
どのように患者さんと接し、どのようにスタッフと関わり、
そしてこのクリニックを最終的にはどのような形にしていきたいのか?
そのような想いが他院との違いを見出し、
そしてそのクリニックの想いに共感する看護師やスタッフを採用することが
非常にベストな形であると考えます。
例えば、私のクリニックで重要視しているのは、
診療科目が耳鼻咽喉科と小児科ということもあり患者さんはお子さんが多いので、
子ども好きかどうか、社交的かどうか、などを挙げています。
いつも笑顔で子どもに接し、前向きな思考の持ち主であるかを一つの指標として、
採用担当者ともシェアしています。
それ以外に、私のクリニックの特徴として、
主体的に考え行動できるか、創造的な価値を提供できるか、
という点も非常に重要なポイントとなっています。
その想いに一貫性があると、
その一貫性は磁石のように周りを巻き込む形となり、その根はしっかりと這え、
最終的にその想いと同じ方向を向いているスタッフだけが集まるようになると、
非常に仕事がしやすくなります。
同じ方向を向いているということは、
院長自身の指示に対してスタッフはその背景をしっかりと理解しているため
すぐに行動に移すことができ、
楽しくやりがいを持って働くことが出来るというわけです。
しかし、そういった想いはなかなか紙面だと文字数制限の点で限界があり、
クリニックの想いや募集する人物像を詳しく記載するスペースがありません。
そういった場合にはクリニックのホームページを利用すれば良いのです。
例えばアイデムやハローワーク等に掲載するとしても、
しっかりと自院のホームページに採用専門のページを作り、
そのページに意気込みを書き込みます。
そしてそのリンクを貼り、
「応募する前には必ずこちらをお読みください」と一言添えるのです。
そのページを見た方々に想いを理解した上で応募していただくくらい、
敷居を高くする必要があると思っています。
そうすることで質の高い母集団が形成されますし、
その後の採用フローも手短に終わらせることが可能となります。
うまくマッチングすることは、お互いの時間のロスを減らすという意味でも
効率的であると考えています。
母集団は量より質というわけです。
結局のところ働き甲斐についての訴求という点で考えると、
女性スタッフは職場環境を気にされる方が多いのではないでしょうか。
職場における離職の一番の理由は人間関係と言われています。
人間関係がしっかりと構築出来ている環境が作られていれば、
ややこしい派閥やお局といった存在も入る余地がなく、
お互いがお互いを応援し合えるようなチームが育つのではないでしょうか。